蓄電池のメーカーを選ぶ際に考えるポイントは以下の3つです。
- パワーコンディショナーの交換をするか
- 設置場所をどこにするのか
- 停電時にどのような使い方をしたいか
①パワーコンディショナーの交換をするかどうか
卒FIT対象の方は、少なくとも太陽光発電システムを設置してから10年が経過しています。
3割の方が過去にパワーコンディショナーが故障し交換をしていました。
逆に考えれば、7割の方はいつ壊れるかわからないパワーコンディショナーがあると言えます。
そして新たに設置する蓄電池にもパワーコンディショナーが必要です。
今は太陽光発電と蓄電池を1台で対応できるハイブリッドパワーコンディショナーがありますので、このパワーコンディショナーを使用した蓄電池システムを一般的にハイブリッド型蓄電池と言います。
太陽光発電のパワーコンディショナーは交換せず、別途蓄電池用のパワーコンディショナーを設置するタイプを単機能型蓄電池と言います。
各メーカーの蓄電池ラインアップが大きく変わりますので、まずはこのパワーコンディショナーを蓄電池購入と合わせて交換してハイブリッド型蓄電池にするのか、交換せず単機能型蓄電池にするのか、これが1つめのポイントになります。
②設置場所をどこにするのか
蓄電池をどこに設置するのかは2つの観点から非常に重要です。
1つはその大きさを設置するスペースがあるかどうかです。
当然このクラスは屋外設置になるのですが、屋外にそのスペースがない場合は屋内設置ができる蓄電池を選ぶ必要があります。
またスペースと別にどこに設置するのかが大事なのは、気温と蓄電池の問題です。
各メーカーの蓄電池が耐えられる高温はほぼ40℃と横ばいなのですが、低温が-20℃~0℃までと幅広く、気温が低いエリアでは屋内・屋外兼用の蓄電池であれば低温対策で屋内に設置しなければならなくなりますし、そもそも屋外設置専用蓄電池では冬場の低温を耐えられないとなれば別の屋内設置が可能な蓄電池を選ばななければなりません。
③停電時にどのような使い方をしたいか
台風の未曽有の被害もあり停電の辛さが全国に報道された事から蓄電池需要は高まっていますが、実際に停電になった際にどのような電気の使い方をしたいのかで選ぶべき蓄電池は全く変わってきます。
全負荷型蓄電池か特定負荷型蓄電池か
停電時に家全体を使えるようにする蓄電池を一般的に全負荷型、停電時は特定の電源だけ使える蓄電池を特定負荷型と言います。
家全体をカバーできる仕様の蓄電池ですので、必然的に全負荷型の蓄電池はその蓄電容量は大きい傾向がありますが、蓄電容量が大きくても特定負荷型のものもありますので注意が必要です。
200V電源や蓄電容量の項目と同じで、結局は停電時にどのような生活をしたいのかどうかがポイントです。
「とにかく普段と変わらない生活を送りたい」と思うのならば全負荷型。
「特定の部屋の照明と、冷蔵庫、テレビが見ることができる程度でよい」ということであれば特定負荷型ということになります。
詳しくはどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
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